ティータイム、楽園の食器にラスクをならべて

森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

師走のおやつに、シンプルなラスクと温かいチャイ  温かくてなつかしい時間
師走のおやつに、シンプルなラスクと温かいチャイ 温かくてなつかしい時間

冬至に向かう頃、お日様のあたる時間がぐっと短くなることを感じます。山々に早々と隠れて行く夕陽、沈む時々にいろんな色を魅せてくれるのです。黄昏時の空が紅色にそまるのを見ると、紅花で染めた紬の着物を思い出します。

山形の一番南にある米沢、そこには、藩主が上杉鷹山公だった江戸の頃から続く織元が、今も多くあります。機織りの音や、かつて織元であった古い工場跡のレトロな風景に出会うと、着物を来て町を歩きたくなります。7月の始め、梅雨あけを待つ半夏生の頃に花が咲き、山々の麓には紅花畑が現れます。紅花から取り出したわずかな赤を糸に染め上げ、その糸で織られた反物、おそらく、一反として同じものがないその微妙なやさしい色が、黄昏時の空の色に重なるのでしょう。自然が作り出す紅色は、どこかやさしくて、紅花紬をまとうとやさしい気持ちになります。

私が着物を着るようになったのも、山形に暮らし始めてから。糸を染める人、その糸を撚る人、そして反物に織る人、仕立てる人、着る人、そんな人たちに出会い、それぞれの粋を感じたからかもしれません。7月には紅花つみのお手伝いをさせていただける農家の方がすぐ近くにいらっしゃいます。

これから寒さに向かい雪が大地を覆う頃、水墨画のような風景の中で、紅花染めが行われます。その「冴えた色」を出すための澄んだ空気と、まるで止まったような時間、ここにも寒さが作り出す日本の文化を感じます。

さて、今日のスケッチは、図柄が大好きなアラビア社の食器です。

フィンランド アラビア社  シリーズ名 パラティッシ
フィンランド アラビア社 シリーズ名 パラティッシ イラスト J.Kikuchi

2年前の秋、フィンランドからやってきた高校生がわが家に滞在しました。その時、フィンランドときいて私の頭に浮かんだのは、大好きな食器メーカーアラビア社。他にもムーミン、サンタクロース、オーロラ、マリメッコと、北欧フィンランドは、日本の暮しの色んなシーンで私たちをわくわくさせてくれています。

北欧家具、北欧食器、北欧の暮し、、、と、北欧は毎日を豊かにしてくれる魔法の言葉のようにあちこちで目にします。さて、北欧とは、どこにあるどこの国なのでしょう。デンマークに暮らした頃、スカンジナビア3国という言葉をよく耳にしましたが。スカンジナビアはデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの三国、そこにフィンランドとアイスランドを加えて北欧というそうです。デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語は似ていて、デンマークで暮らした時、「スェーデン語は話せなくても、聞けば意味がわかるよ」と友人が言っていました。日本の関西と東北の言葉の違いくらいなのでしょうか。文化にも多くの共通点があります。一方同じ北欧でもフィンランドだけは、言葉も文化も異なります。フィンランドから来た高校生によると、日本語とフィンランド語とハンガリー語は同じ語族だそうです。たしかに、どれもとっても難しくて、人の名前にも似たような響きが多くあります。

今日のイラストのお皿はアラビア社のParatiisi(パラティッシ)、楽園という意味のシリーズです。モノトーンの他にも鮮やかな色の入ったものもあります。冬をイメージした白地に黒の図柄は、日本のレトロなインテリアにもしっくりきます。一年を振り返り、どこかなつかしい気持ちになる12月のティータイム、楽園の食器にラスクをならべてみようかな。
楽しいおしゃべりをラスクと一緒に。