外の雪を眺めながら、スノークリスタルクッキーとラスク

森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

外の雪を眺めながら、スノークリスタルクッキーとラスク
外の雪を眺めながら、スノークリスタルクッキーとラスク

北国の多くの家は玄関が二重になっていて、家と外の間に風除室と呼ばれる小さな空間があります。コンビニエンスストアでも入り口が二重になっていて、外の冷たい空気が直接入らないように工夫されています。

お客さまは、お店に入る前にきちんと雪を払って、長靴の雪をトントンと落として入ります。わが家に来る子どもさんも、遊びにやってくると、玄関の前できちんと雪を払ってから中に入ってきます。雪国の方には当たり前のことかもしれませんが、粋な仕草だなぁと感じます。

そして、訪問されたお客さまがお帰りになる際は「かためてくだい」ということばをおかけになります。これは玄関から外へ出る前に、しっかり温かいコートを着て、手袋をつけて、帽子をかぶって下さいという心遣いの一言なのです。この言葉にも北国の粋と温かさを感じます。「身を固める」という言葉は、身支度をするという意味があるのですね。

さて、この時期になると朝の気温は、氷点下になることが度々あります。ある朝、玄関のドアを開けて外に出ると、冷凍庫のようになった風除室の窓に雪の結晶がならんでいました。寒い朝に届く贈り物 スノークリスタル、北国で暮らして、初めてほんものを目にしました。一つして同じ形のものはないスノークリスタル、六角形を基本に色々なバリエーションがあるため六花とも呼ばれます。そんな六花にあこがれて、六花クッキーを焼いて見ました。紐をつけ窓辺に飾って見たら、とってもすてきです。自然の現象を季節の暮しの中に取り入れる楽しみ、外の雪を眺めながらあれこれ考えています。

さて、今日のスケッチは、和刺繍のクリスマスオーナメントです。

麻の葉模様の刺繍のクリスマスオーナメント
麻の葉模様の刺繍のクリスマスオーナメント イラスト J.Kikuchi

正絹の白い帯地に、絹糸で麻の葉模様を刺したオーナメントです。和刺繍の先生に教えて頂いた世界にたったひとつのオーナメント、雪の里山でおしゃべりしながら刺繍して行きました。麻の葉とスノークリスタルがどこか重なるのは、麻の葉の模様が菱形を6つ重ねてできる六角形が基本形だからかもしれません。麻の葉模様は、着物の柄など、和の模様のイメージがありますが、こんな風にクリスマスツリーに刺して見ると、まるでスノークリスタルのようです。

私の横で一緒に麻の葉模様を刺している娘に、ふと、思い出したことがありました。娘が生まれたとき、母がくれた産着、たしかピンクの麻の葉模様でした。麻は、麻糸、麻布、麻綱など色んな用途に使われる丈夫なものですが、古来より神聖なものとして神事に用いられたり、魔除けの意味をもっていたそうです。来年に赤ちゃんが生まれるお母さんに、麻の葉模様をスノークリスタルに見立てたオーナメントをプレゼントしたくなりました。

和の伝統的な模様は、自然の姿から色々な意味を見いだしたものも多く、日本人が古来、自然と共生して来たことを感じます。冬至の暗闇の頃に、魔除けの意味をこめて、麻の葉模様の着物を着て、お抹茶を点てて、ラスクを頂こうかな。ラスクに抹茶で麻の葉模様をステンシルしてみようかな、、、
楽しいおしゃべりをラスクと一緒に。