ラスク ル・グレン99

「わっ!なにコレ?!」
思わず目が輝いてしまった自分がいた。先日シベールのお店へ行ったら、見慣れない商品を見つけた!
キラキラしたパッケージに目を惹かれたのはもちろんだが、そのパッケージにデザインされたゴールドの大きな数字「99」、これまでの商品とは一線を画くような商品だとは一目見てわかった。

 

私はこういう新しいものに目がない!新品・新発売・新シリーズ・・・。こういう響きに弱い。
たまたま見つけたときもそうだが、新しく趣味を始めるときや家電を買い換えるときなど、大体において新しいものをまず求めてしまう。

日本人は新しいもの好きだといわれている。日本人に限定してしまうといささか疑問も残るが収集癖という観点では、日本人は新しいものを追いかける習性があるのは間違いないかもしれない。

特に男性は、フィギュア・漫画・ゲーム・・・などが多いような気がする。
ちなみに私は音楽やファッションかなぁ。さらに我が家の子ども(小2女子)も、様々なものを収集している。
お友達からもらう折り紙やお菓子の包み紙、先日筆箱を空けてみたらキャラクターのシールがびっしり。
消しゴムのカスをまとめた、本人曰く「練り消し」まであってびっくりした。筆箱はいわば宝箱のようなものなのかもしれない。

人間の脳というのは新しいものを排除しようとする機能があるらしい。
なぜなら、昨日まで現状維持で生きてきたのに、そこへ新しいものが入り込もうとすると、「エラー」反応がでるというのだ。だから私たちは新たなチャレンジや新しい環境に不安を覚え、「このままでいいか。」と現状維持や慣れていることを選択してしまう。ただ、それだと成長はない。

そもそも動物は、進化を繰り返すことで今日まで生き抜いてきた。新しいもの・ことを求めるのは、本来本能として備わっていた当たり前の機能だともいえる。だから変化や成長をしたいのであれば、新しいものを積極的に取り入れる習慣をつけなくてはいけないのだ。

そんな本能である好奇心・探究心に赴くまま、キラキラに輝くパッケージデザインがまぶしいシベールの新商品「ル・グレン 99」を手に入れた。
新しいものを手にしたとき、なんだが自分自身のレベルも上がったような気がする。箱を開けるワクワク・ドキドキ感がたまらない。パカっと蓋を開けると・・・。
なんということでしょう~、面白い観音開きの内蓋がついている。そこにはシベールのラスクづくりへかける思いとラスクの元となるフランスパン作りへの精神が綴られていた。

消費者として、作り手の思いを直接聞く機会は少ない。作り手もまた、プライドとこだわりを持って作っている商品についてダイレクトに発信できる場はほとんどないだろう。
こうやって商品を通してメッセージを伝えてくれることは、ユーザーにとってもありがたいことだし、作り手との距離がグッと近くなった気がする。

 

この「ル・グレン99」の「99」という数字。国産小麦を99.985%を使用したラスクというところから来ている。
周知の通り、日本はパンやうどんといった麺類など小麦文化が浸透しているにも関わらず、小麦の約9割はアメリカなどからの輸入に頼らざるを得ない。それにはいくつか理由があるが、国産小麦はたんぱく質の量と質が違うため、上手く膨らまないことが多く特にパンには適さない。

しかし近年国産小麦の品質も生産量もが向上してきて、国産小麦を使う商品が多くなってきた。
「ル・グレン」のラスクの元になっているフランスパンは、オーバーナイト製法(低温長時間発酵)で作られており、それによってたくさんの糖を作り出し、パンに甘みや旨味が残るという。

ラスクそのものにも大小の気泡(穴)があり、一見不恰好なラスクに見えるが、これこそがおいしいフランスパンの証、十分に発酵したからこそなのだ。
ザクっとした食感と口の中に広がる小麦粉の香りと甘み。パンにもラスクにも命が宿っていることを感じる1枚だ。

あ~おいしい、幸せ。もう1枚、あと1枚・・・といっているうちにあっという間に一袋食べてしまった。
なのになんの罪悪感もない。むしろ自分の欲求を満たしてくれたこの最高級のラスクに感謝したいくらいだ(笑)
もしかしたら私たちは美味しいものを食べるから幸せなのではなく、幸せになりたい・自分の心を満たしたいと思うから美味しいものを求めてしまうのかもしれない。

そう考えると、新しいものを追求するのも、それを得たことでおしゃれになれる、楽しい気持ちになる、あらたな見聞を身につけられる、誰かの気を引くことができるなど何かいい影響を与えられることを期待して新しいものを求めているのかもしれない。

変化なくして成長なし。いいものを作るには日々変化が必要だ。そんなシベールの新しい試みと信念を感じる「ル・グレン99」、一度味わってほしい。多くの失敗と反対があっても、必要としている人・私のように常に新しいモノを求めている人がいる限り、シベールの挑戦も続く。