グラスにラスクを入れて、雪を見ながらPicnic at home

 森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

グラスにラスクを入れて、雪を見ながらPicnic at home
グラスにラスクを入れて、雪を見ながらPicnic at home

 大好きなことはなんですか?ときかれたら、きっと「ピクニック」と答えるくらいのピクニック好きです。ピクニックは、ハイキングよりもずっとゆるくて、何かを食べたり、飲んだりすることがおたのしみの外歩き。

7人の大家族で育った私は、小さな頃、家族のだれかに連れられて外でお弁当やおやつを食べることが多くありました。一緒に暮らしていたおばあちゃん、若い頃から自転車にのりテニスをしていた大正生まれのハイカラでお転婆な女性、よく一緒にサンドイッチを作ってピクニックに出かけました。
祖母が作ってくれた卵サンドイッチの味は今も覚えています。仕事で忙しくしていた母も、早く帰ってくると、とつぜん台所でのり巻きを超特急で作り、三人娘を連れて出かけました。

のりまきの具は、なぜかいつもキュウリだったこともしっかりと覚えています。自転車にバスケットをつんで、外でごはんを食べること、ただそれだけでうれしくて、それは特別な日でした。
日常の中にもとつぜんやってくる非日常は、ピクニックだったのかもしれません。

 里山が一目でこんなに気に入ってしまったのも「ピクニック」が出来る場所がたくさんあるからかもしれません。
キッチンのドアを開けると、原っぱから続く森が見えます。先日、新雪の上に足跡をつけ森に入って行くと、不思議なくらい雪がつもっていませんでした。

木の切り株の雪を杉の枝で払って、バスケットの中からコーヒーポットとラスクを取り出し一服していると、なにか気配を感じました。ラスクをかじるおいしい音が森に響き渡って、だれかさんがうらやましそうに見ていたのかもしれませんね。

さて、今日のスケッチは、デンマークコペンハーゲン駅に停車中の列車

デンマークコペンハーゲン中央駅の列車
デンマークコペンハーゲン中央駅の列車 イラスト J.Kikuchi

 デンマークに暮らしていた頃、サンドイッチとポットをつんで、紙の地図だけをたよりに自転車を走らせました。湖のほとりを走り、森を抜け、帰りのことを気にせずにどこまでも行けたのは、デンマークの列車には自転車専用車両があったからです。疲れてしまったら、近くの駅を探し、自転車ごと列車に乗り帰路につきました。がらんとした車両には、折りたたみの椅子と自転車を固定するベルトがあり、大きなベビーカーも悠々と乗車できます。

 列車にのってから「あっ!」と気づいたこと、娘の靴が片方ないこと。今になって思い出すと、微笑ましい思い出ですね。森のどこかで、小さな動物の家になっているかもしれないね、、、と、おしゃべりしたことを思い出します。

 あれこれデンマークに暮らしたことを思い出すのは、クリスマスカードが届いたせいでしょう。クリスマスカードは、デンマークでは年賀状のようなものなのかもしれませんね。

最近デンマークでは、デジタル化が進み、紙の手紙を受け取ることがほとんどなくなったそうです。病院、市、銀行などの通知は全て電子ポストに届いて、メールで交信をするそうです。

カードを下さった友人も、日本からのクリスマスカードが届き紙のカードを書くことを考えたと言っていました。個人番号制度は、デンマークでは随分と前からあり、やがて日本でもはじまりました。

電子ポストの時代もやがて日本に訪れるのでしょうか。文化と文明、深化と進化、、、人類のパラドックスを感じながら、パソコンと筆、、、どちらも大切な年の瀬を迎えています。

まもなく新しい年に飛び込む時がやってきますね、師走の楽しいおしゃべりをラスクと一緒に。