くわいと一緒にお正月のおやつにごまラスク

 森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

「芽が出るように」くわいと一緒にお正月のおやつにごまラスク
「芽が出るように」くわいと一緒にお正月のおやつにごまラスク

Happy New Year.  May this year be a wonderful one for you.
 「あけましておめでとうございます。
       里山より素敵な2017年をお祈りいたします。」

 雪かきから始まるはずの山形のお正月、今年は雪のない穏やかな朝を迎えました。お雑煮を食べた後、車を少し走らせ、今はもう使われていない古い小学校の分校に向かいました。車を校庭に停めると、元旦の朝なのに校舎の中に灯りが見えます。「おはようございます」と言うと、割烹着をつけた女性が中からでてきました。これからここで新年の集まりがあるそうです。奥から美味しそうな湯気が一緒に流れてきました。

 「裏山に行ってもいいですか」とお断りをし、坂を登って行くと小さな足跡が続いています。山に住んでいる小さなお客さまと遭遇したらどうしよう、、、と、ドキドキしながら登って行きました。斜面には、お正月の縁起もののユズリハが顔を出しています。小高い丘から最上川に続く街を一望し、新年の挨拶をしました。節目ごとに、自然の中で自分自身と向き合う時間は、大切なひとときです。

 お正月の縁起ものというと、真っ先に思い浮かぶのが「くわい」。「芽が出るように」と、祖母と一緒に重箱につめたのを思い出します。そこに込められた意味を伝えながら大晦日に作るお節は、大切な日本の文化ですね。当時は、東京でしたので、八百屋さんで買った大きなくわいでしたが、取り立てて美味しかった記憶はありません。

今年は、ご近所で取れたくわいを頂き、白だしで煮てみました。小さいけれど、栗のような食感と甘みがあって、いくつでも食べられそうな美味しさです。そこで思いついたのが、お節のイノベーション!、ラスクと一緒に小さなくわいをお客さまにお出ししました。「こんなお正月も素敵ですね」と、とても喜んで頂き、くわいとごまラスクをお土産に持って帰られました。今年は私も、自分の畑でくわい作りに挑戦してみよう! 

 さて、今日のスケッチは、山形のカラフルな洋なしたち

山形のカラフルな洋なし イラスト J.Kikuchi
山形のカラフルな洋なし イラスト J.Kikuchi

 山形に暮らすようになってから、果物をたくさん食べるようになりました。りんご、ぶどう、洋なし、サクランボ、ブルーベリー、、と、初夏から晩秋まで、色んな果物に出会います。近くに住む知人から畑の果物を頂いたり、パンがたくさん焼けたらこちらからお届けしたり、、、「お裾分け」という日本の文化もたっぷり暮らしの中に残っています。

 そんな果物の中で、山形に来てからよく食べるようになったのが、洋なしです。ラ・フランスという名前は聞いたことがありましたが、シルバーベル、マルゲリットマリーラ、オーロラ、パートレットなど色んな種類があり、食感や甘味、酸味が違います。暮れに東京の友人に、赤い洋なしスタークリムゾンを送りました。色がとても美しくて、箱を開けた瞬間、びっくりしたそうです。お正月休みに暖かい部屋で、冷えた食べ頃のスタークリムゾンを頂けば、きっとおめでたい気分になるでしょう。

 洋なしは、食べるタイミングが難しいとよく聞きますが、とても楽しめる果物です。ジャムはもちろんのこと、白ワインとお砂糖で煮てコンポートにしたり、それをゼリーにしていただくのも贅沢です。時間がない時は皮をむいてカットして冷凍しておきます。凍った洋なしをスパークリングワインとフードプロセッサーにかければ、おしゃれな大人のデザート、ソルベに変身します。シンプルなラスクも一緒に、楽しいおしゃべりが弾みそうですね。