加工品の評価も高い山形の果物とラスク

山形から東京へ向かう新幹線、上山を過ぎると車窓から眼下に山の斜面びっしりとブドウ畑のハウスが広がっている景色が見える。なんとも圧巻で独特の風景だ。

ここ山形は「果樹王国」「農産王国」とも言われるほど様々な農産物が作られている。
とりわけ果物は山形の代表とも言われている「さくらんぼ」「ラフランス」の収穫量は全国の約7割を占め、全国1位。
そのほかスイカ・ぶどうは3位、メロン・りんごは4位など自然の恵みの宝庫だ。これら山形ブランドは今や国内のみならず海外でも販路を拡大させている。

生食はもちろん山形の果物を使った加工品の評価も高い。
昨年開催された伊勢志摩サミットのワーキングランチで提供された山形県朝日町の「朝日町ワイン」、同じく昨年ロシアのプーチン大統領が来日した日露首脳会談で提供されたのも山形県上山市にあるタケダワイナリーのものだ。
全国に290もあるワイナリーの中でも厳選されたというのも誉れ高いが、生産者にとっても冥利につきるものだったのではないだろうか。

近年、山形の加工用ぶどう苗木の人気が高いそうだ。全国各地から発注が殺到していて、苗木の生産が追いつかないほどだという。特に山形県置賜地方はぶどうの生育にむいた地形と気候で、古くからぶどうを栽培してきた土地で生産量も山形県内トップクラスだ。

周囲を山で囲まれた盆地特有の寒暖の差が糖度を増し、水はけのよい土壌や長時間日照など良質なぶどう栽培に適しているのだ。この風土の良さを生かしたワイン作りが盛んで、山形県内には12のワイナリーが点在する。いずれもいい原料が身近にあり栽培することができたからに違いない。

山形県産100%のぶどうを使用したワインというのも消費者の心をつかんだ。
大量生産はできないが丁寧な仕事と各ワイナリー、生産者が独自の努力をしてきたことが結実して「山形のワインは美味しい」と認められるようになっといってもいいだろう。

記念日や特別な日にラグジュアリーな空間でワインを楽しむというのがルールというか嗜みというかステータスみたいなところがあったが、最近では気軽にワインを味わう、いわゆる「おうちワイン」も浸透してきた。
寒いこの季節は美味しいおつまみと一緒にしっとりと家飲みするには最高のシーズンかもしれない。

今日も一本楽しもうと思ったとき、ピッタリのしかもグッとくるお供を見つけた。シベール「大人のチョコレートラスク ラムレーズン&オレンジピール」。
お店に並んでいるこのおしゃれなデザインと「大人のチョコレートラスク」というキャッチコピーに目を奪われてしまった。

箱を開けると個包装されたラムレーズンとオレンジピールのチョコが上品に並んでいる。子どもを寝かしつけてやっとひと息。私にとってはこの時間が特別な時間だ。
今日あったイライラしたことも反省すべきことも、まだ片付いていない着なくなった服のことも、心をザワザワさせる未完了や未完成をスッと忘れさせて明日へ向かわせてくれる時間。

自分を満たしてくれる大好きなものが目の前にあるだけで心も穏やかになるから不思議だ。
「どっちも好き。どちらから食べようか・・・。」この悩ましい選択さえも愛おしい時間に感じる。

悩んだ結果ラムレーズンから。ラスクに美しくコーティングされたラム酒がふんわり香るホワイトチョコ。
さらに細かく砕かれたレーズンがちりばめられている。

サクッとしたラスクから程よいラムの香りが広がって、レーズンのこっくりとした甘酸っぱさが味わえる上品なラスクだ。はぁ、、、美味しい。
オレンジピールは高級ベーグルチュールのビターな甘さ控えめなチョコレートがコーティングされ、砂糖漬けされたオレンジスライスがトッピング。
スイートなチョコにちょっぴり苦味が効いたオレンジが高級感を演出してくれる贅沢なラスクだ。

こうなるともう止まらない!変わる代わりにラスクと山形のワインを味わう。まさに大人のひと時を過ごせる一品。特別な場所へ行かなくともこのマリアージュで十分特別な時間が楽しめる。

「特別」は人によって価値観は様々だが、「何か美味しいものを」「何か新しいものを」
「何かドキドキするものを」そんな何かを常に満たしてくれる山形の味と情熱は、私にとっての「特別」の価値観を高めてくれるものであることは間違いない。