北欧と共通する東北山形の子育て

 森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

子どもたちのおやつにラスク

 

 北欧デンマークで暮らし始めた時、どこにでも用意されている小さな子どもの居場所に感激したのを覚えています。役所、スーパーマーケット、図書館、どこに行っても、小さな娘が喜ぶ場所がありました。2歳の育児は最も大変と聞いていましたが、子どもを連れているだけで、温かく迎えてくれるので、親子で出かけるのがとても楽しみでした。

 ある会社の古いクラブハウスを改装したおしゃれなレストランに、子ども同伴で恐る恐る行った時も、笑顔で迎えられました。子ども用の椅子をセットし、ぬりえになっているランチョンマットをテーブルにしくと、手が汚れないクレヨンの入った小さなバスケットを持ってきてくれました。その横には、レゴテーブルと年齢に合わせた大きさのブロックまで用意されていました。

 図書館には児童用のコーナーが広くあり、本だけではなく、ドールハウスや、小さな子どもたちが入って遊べる家とおままごとセットがありました。小さな子どもの居場所は、イコール母親の居場所となり、集中して子どもが遊んでいる間に、ボーっとしている(笑)、そんな時間が多くありました。

 北欧でマイペースに子育てをした私が東北で暮らし始めると、ここにもなんだか共通する雰囲気がたくさんあったのです。

 子どもを連れて買い物をしていると「めんごいごと」(山形の方言:かわいい)と声をかけてくださる方、そりすべりの山を庭に作ってくれた近所の方、花摘みを一緒にさせて下さったおじいちゃん、笹巻きのおやつを届けてくれたおばあちゃん、子育てを応援してくれるおかげさま、、、という人がいっぱいいるのを感じました。

 遊びの合間の小さな子どものおやつには、ちょっぴり歯ごたえのある東北山形のラスクもぴったりです。

野原のリース イラストJ.Kikuchi

 

  東北山形の春は、ゆっくりとやってきたかと思うと、急に初夏のような陽気になります。野原には、自然の絵の具をこぼしたように色とりどりの花が咲き始めます。
 北欧では、食卓に花を飾る習慣があり、イラストのようにリース状に花をアレンジし、真ん中にキャンドルおいて、テーブルに飾っていました。これは、東北山形でも楽しんでいるすてきな習慣です。

 イラストの花材は、山形の里山で自然からいただいたものばかり。小さな松ぼっくりをつけたままのコメツガの枝と、秋に植えたビオラ、四葉のクローバー、ノースポールの白い花、そして原っぱの野いちごです。大きなパン皿にオアシスをカットして丸くおき、花をさしていくと簡単にリースのようなアレンジができます。

 自然や子どもたちとの距離が近い暮らしは、四葉のクローバーにたくさん出会えます。幼い頃、私はどうして四葉のクローバーが見つからなかったのでしょうか。今では四葉のクローバーがたくさん見つかる場所を子どもたちに教えてもらっているので、とても幸せです。

 放課後、里山の小さなえいごくらぶに集まってくる子ども達は、原っぱでいろんなものを探してきます。「おいしい!」という声の方へ近づいて行くと、雪の下に隠れていたくるみを大きな石のまな板の上におき、中ぐらいの石で叩いて半分に割って食べていました。すてきな里山の味と思い出ですね。
 楽しいおしゃべりをラスクといっしょに。