デンマークと山形、和洋折衷・古今折衷な楽しみ

 森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

ヨーロッパのグラスと明治の食器とラスク

 

 デンマークに暮らした頃、友人の家に行くと、物が少なくすっきりとした様子に、度々驚きました。日本に戻ってからも、夏になると友人の家を訪れましたが、数十年にわたり、家族構成が変わっても、家具の位置、電化製品、テーブルウェアー何もかもが変わらず、その暮らしぶりから、「必要なもの以外持たない」そんなことを語っているように感じました。

 そんな私がデンマークを訪れる度に、友人に持って行ったものは、娘のお下がりの服でした。そして彼女が私を訪ねて日本に来るときには、リサイクルの美しい刺繍や食器を持ってきてくれました。ものを処分するという発想の前に、必要以上のものを持たないということが、ものを大切にすることにつながっているのでしょう。

 先日、また別のデンマークの友人が山形へ遊びに来てくれました。そのとき、漆器の重箱、新しく買ったものでなく、使わずに家に置いてあったものをプレゼントしました。それから、木でできた、お茶を入れる棗を差し上げました。こちらも家にあったものです。友人からはアンティークのキャンドルスタンドをいただきました。

 こうして、訪ねる方がある度に、私の家のものと、友人たちの家のものが交換されて、里山のテーブルで、和洋折衷なおもてなしを楽しんでいます。山形の里山では、地元の方に古い食器をいただく機会もあるので、古今折衷な楽しみも増えました。

 今日のテーブルは、誰かのおみやげのリキュールグラスと山形の知人にいただいた古い染付のお皿、どちらもブルーで、とても相性がいい感じです。染付のお皿には、ラスクをのせて、リキュールグラスには、地元のフルーツで作ったお酒を入れていただきます。
ラスクがストックしてあると、おもてなしも気軽で楽しみです。

アウトドアオフィス J. Kikuchi

 

 休暇をゆっくり取ることができなかった夏の終わり、室内の空間をアウトドアに移動させてみるのはいかがでしょうか。アウトドアキッチン、アウトドアリビング、アウトドアオフィス、大空の下にいると、気持ちが開放的になります。

 東京で暮らした時も狭い庭にキウイやブドウの棚を作り、その下にテーブルと椅子を出して外でご飯を食べるとお出かけをしたような気分になりました。仕事を始めた頃は、友人と多摩川の土手に行って、大きな声でアナウンスの練習をしたり、ドアと天井のない場所が大好きでした。

 里山で子育てをした頃は、外で天ぷらをあげたり、お昼寝をしたり、やっぱり外が大好きでした。かつて外はアウトメディア(テレビもパソコンもない空間)でしたが、今は、外でもワイファイがつながっています。いいことも悪いこともあるかもしれませんが、アウトドアオフィスも実現できます。私も原稿を書く時は、外にパソコンとおやつを持って出かけて行くことが度々あります。

 そして、先日は、近くに引っ越して来られたピアニストの方が、庭にチェンバロを運んで、夜空の下でコンサートをして下さいました。降り続いていた雨が夜の11時を過ぎた頃には止み、チェンバロの調べが流れるうちに、雲がきれ、まるでプラネタリウムの幕が開けられたように、星が瞬き始めました。日付が変わる頃までに4つの流れ星を数えることができました。

 ラスクをお供にアウトドアを楽しんでみるのはいかがでしょうか。夏の終わり、外に出ると特別な時間が始まるかもしれません。