木のセイロと東北北欧な暮らし

森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

 

ラスクのガーランド

 

 「木々の枝に麻紐をかけ、色とりどりのラスクを吊るそう!」

稲刈りも終わり、冬支度を一つずつすませる10月の終わり、ハロウィンを迎える準備をしています。畑の片隅にジャックオーランタンにぴったりのオレンジ色の大きなカボチャも転がっています。

 ご近所からは、手作りの美味しいカボチャ饅頭が届きました。カボチャを混ぜた黄色い生地に、カボチャあんを包んで蒸したもの。とても美味しくて、作り方を教えてもらいました。カボチャあんには、白インゲン豆を炊いたものが入っていました。

 週末、丸めたあんこを40個作り、薄く伸ばした生地で包み終えると、木でできた大きな四角いセイロ2段に並べました。湯気のたったお鍋にセイロを乗せると、あっという間に膨らんでホカホカのお饅頭ができました。

 木のセイロは、私が結婚するまで暮らした東京の家から持ってきたものです。祖母も母もいなくなり、使われることのなくなった木のセイロ、お祝いの時には、母が、必ずこのセイロでお赤飯を炊いてくれました。このセイロでもち米を蒸し、お正月のお餅もつきました。

 お祝いにお赤飯を炊いてもらえる時期は過ぎ、実家を離れ、自分が母となり、すっかりその習慣を忘れていた時、ご近所の方が内祝いにお赤飯を持ってきてくれました。4世代で暮らすその家には、ずっとずっと続いていることがたくさんあるのでしょう。

 木のセイロでもう一度お赤飯を炊いてみよう。そんなことを晩秋の里山で思いました。お赤飯をいただいた器には、おうつりにラスクを入れてお返ししました。

 

デンマークのクリスマスオーナメント J. Kikuchi

 

 デンマークのクリスマスカラーは赤と白かしら、、、と思うほど、デンマークのクリスマスには、赤と白のユールヤータ(julehjerte)クリスマスハートが街中に飾られます。国旗も赤と白のスカンジナビアンクロスですから、この色を見るとデンマークらしさを感じます。

 デンマークでは、お祝いの時には必ずダナボーと呼ばれる国旗を食卓にも飾りますが、クリスマスツリーにも小さな国旗のガーランドが飾られます。デンマークの友人から、大きな国旗や、国旗のガーランドを度々お土産にいただきました。

 国旗と同じくらいデンマークでよく見かけるのは、ハートです。デンマークの通貨はクローネですが、硬貨には、全てハートのマークが描かれています。

 昼間の時間が急速に短くなる10月、里山の冬支度のように、家々では、クリスマスの準備が始まります。デンマークのクリスマスが始まるのは、クリスマスの4週間前の日曜日。それまでにクリスマスカレンダーを作り、ツリーを飾り、クリスマスのクッキーを焼いて、暗闇や寒さも忘れるほど、夢中になって過ごしたのを思い出します。

 そして、この時期に楽しみだったのが、週末に教会で行われるバザーや街角のクリスマスマーケットでした。麦わらでオーナメントやトナカイを作ったものは今も大切にとってあります。

 里山で暮らす今、地元の作家さんたちと自宅を解放しクリスマスマーケットを開いています。このイラストはチラシに使ったもの。ハートの横からニッセが顔を出しています。

ハートにラスクを入れて、ご近所に配ると、お仏壇にお供えして下さいました。東北北欧な暮らし、ニッセが微笑んでいます。