里山ヒュッゲ、くつろいだ居心地よさ

森に囲まれた里山ソムリエな日々
里山でラスクを頂きながらあんなこと、こんなことおしゃべりする、そんな時間が届きますように。

木地職人さんに作ってもらったオリジナルのツリーとラスク

 

 里山に夏にやってきたデンマークの友人、老若男女の彼らがプレゼントしてくれた言葉は、「hygge ヒュッゲ」 英語にも日本語にもぴったりと訳せる言葉はないと言っていましたが、あえて訳すなら、くつろいだ居心地よさでしょうか。

 日の短さを感じ始める頃、デンマークの蚤の市で50クローネほどで求めたクリスマスプレートたちを食器棚のセンターに出します。キャンドルの灯とロイヤルブルーのプレートがあるだけで、北欧に暮らした頃のヒュッゲを感じます。

 里山の夜は静かで、窓から森を見渡せば、月と星の明るさだけ。窓辺に置いた間接照明の灯のそばに、テーブル代わりの古い木箱を置いて、山からいただいた黒文字の木のお茶を頂きます。次の日は、柿の葉のお茶を、そして次の日は、なつめと生姜を入れた紅茶に蜂蜜を入れて。

 今、こんな時間が持てることに感謝し、過去や未来に気がかりなことなど何も考えない、そんな時間を持つこと、今の時間に恋することがヒュッゲなのかもしれません。

ある日の夕方、石窯でピザを焼いて食べていると、木地職人さんがエンジュと栗の木でできたツリーを持ってやって来ました。テーブルの真ん中に置き、キャンドルとラスクをのせていくと、集まっていた仲間たちから歓声が上がりました。

 テーブルに並んでいるクリスマスプレートのロイヤルブルーがどこかジャパンブルーに通じる東北北欧な暮らし。未来だった瞬間は今になりやがて過去になるから、この瞬間がpresent 贈りものなのですね。
ラスクと一緒に素敵な時間をいかがですか。

毛糸で編んだオーナメントを飾ったツリー J. Kikuchi

 

 里山の家のツリーのオーナメントは、毛糸で編んだボールです。トナカイやハート、雪の結晶など、北欧らしいモチーフが編み込まれています。毛糸のクリスマスボールをツリーにかけていくと、まるでツリーがセーターを着たようで、暖かそう。

 森で拾った枝や、蔓を丸めたリースにもクリスマスボールを下げ、天井から吊るしてみたり、里山の家はクリスマスボールだらけになります。

 サンルームには、紫陽花の花とユーカリの枝葉がドライフラワーになって並んでいます。扉を開けるとユーカリの心地よい香りが迎えてくれます。ユーカリの香りには、呼吸を楽にする作用があるそうですが、気持ちが解放されるようないい香りです。

 風邪をひいて里山の英語クラブにやってくる受験生に小さなユーカリのリースをプレゼントしました。ドライフラワーになった紫陽花を一緒にガーランドにして、窓辺に飾ってみました。紫陽花もユーカリも近所の農家さんからいただいたものです。

 そろそろ家の前のコメツガの木を剪定し、親指ほどの小さな松ぼっくり付きの枝をリースのために準備します。森の枝をベースに、常緑樹のグリーンをワイヤーで巻いたリース、デンマークにいた頃、お花屋さんの地下でたくさんお手伝いして作りました。

 暗闇と寒さを楽しみに変えていく北欧のクリスマスの魔法、東北で暮らす今もその魔法がとけていない冬支度の日々。ラスクと一緒にこれからも素敵な時間を里山で綴っていきます。